チカミ休憩所

chicamiが一日の終わりに立ち寄る休憩所です。第1目標は『がんばらない』。

おもしろ来場者レポート

ども、chicamiです。

 

『2月は更新頻度上げまくります宣言』から早1ヶ月。

これを書いている今は日付が変わって3月になってしまいました。

結果はそこそこだったと思う。

目標としていた誕生日&改名報告はしっかりできたし、納得のいく反響もあったので、気持ち的にはそこそこ以上と言ってもいいかな。

 

さて今回は。

地味に先週の記事から引き続いていまして、この週末も学校のお手伝いをしに行ってきた報告をしようと思います。

 

先週は入学がほぼ決まっている後輩たち向けのオープンキャンパスでしたが、今週はその日街を歩いていた人たち対象の作品展示会でした。11月にも同じのやりましたね。

会場はこんな感じ。

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2/27.28 作品展示会(モザイクは権利関係対策)

 

私たち在校生や過去の先輩たちの作品が机にズラリと並べられていて、自由に見て回る来場者の後ろから、この空間で唯一の常駐スタッフである私が声をかけて色々おしゃべりするという内容です。あ、あとデジタルお絵描き体験も。

自分で言うのもおこがま照れ臭いですが、この学校に来るまでの遍歴(この後出てきます or 詳しくは初期の記事を参照)で培った初対面会話スキルが爆裂に活きてます。

もともとそんな喋れる方じゃなかったんよ?これでも。

何に気をつけて会話をするのか、とか、

どういう質問を投げるのが適切か、とか、

そういう会話スキルについてはまたの記事で詳しくお伝えするとして。

 

この記事では今回いらっしゃった超絶おもしろ来場者をご紹介したいと思います。

あ、『おもしろ』の意味は『爆笑・笑える』というより『興味深い・為になる』方面です悪しからず。

 

1日目①『先輩』

1、2年前にこの学校を卒業したらしい女性の先輩が来まして。

後輩の作品を見に来たかったということで、足を運んで下さいました。

会話をするうち、同じイラスト科だったこと、さらに出身が同じ県であること、同い年であること、大学を中退して絵を目指すようになったところまで同じでビックリしました。

展示してあるものを含め色々私の作品を見せたら、これまたビックリするくらい褒めてくれて。それからも小一時間、小二時間くらい話していたかもしれない。

彼女は彼女で今も絵の仕事を仲介してもらおうとしているところで、お互いがんばりましょう、と言ってその場はお別れしました。いい刺激になったな。

 

1日目②『スタジオ興奮ネキ』

お昼すぎ、3人組の女子大生がやってきました。

絵を見るというより、校内の同じフロアにある収録ブース・スタジオを見たいということでご案内しました。

やはりアニメ好きなのか、収録ブースのマイクの並びを見るなりキャッキャッしててすんごい楽しそうだった。

ブースの中と外で二手に分かれ、防音扉を閉めて外に音が漏れない体験をさせてみたら爆笑してた。笑うポイントある??と思わないでもなかったけど、逆に私も爆笑した。

なんというか、キラキラしてた。そのまま真っ直ぐ成長してくれ。

 

1日目③『男装女子研究家』

会話を始めてひと言目で、

「私、実は大学の卒論で男装女子のセリフについて書いてまして……」って言ってくる女性が現れました。

その時点で私の中の興味ゲージがぐいーーーーんと跳ね上がって心持ちは前のめりで聞いてた。

要約すると彼女は、過去のあらゆる物語(寓話、小説、漫画、アニメ、その他諸々)を材料に、そこに登場する"男装する女性の話す言葉"について研究していたそうで。

リボンの騎士から始まり、セーラームーンセーラーウラヌス銀魂柳生九兵衛ニセコイの鶫誠士郎、などなど。世代もジャンルも多様な男装女子について語ってくれました。

男性として育てられたキャラ、長髪ピンク髪なのに心は男なキャラ、『~だぜ』『~かよ』みたいな男っぽい語尾を使うキャラ……。言われてみればいっぱいいる。

そこからジェンダー論とか性差問題について触れていく内容らしく、切り口が新鮮すぎて文明開化の音がしたかと思った。

正直もっともっと彼女の話聴きたかったし、話したことをさらに詳しくここに書きたい気持ちあるけど、さすがに読者置いてけぼりしそうなのでこの辺でやめとくね。

 

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chicami専用空き時間作業デスク(嬉しい)

 

2日目①『神絵師小学生』

2日目は1日目に比べて来場者が多く、一人ひとりと十分話す時間がなかったり、前の来場者さんと話が盛り上がっている途中で、後から来た方がそのまま帰ってしまわれることもありました。申し訳ない。

ですが、その中で小6の女の子がお母さんと来まして。

話せば話すほどイラスト界隈に詳しく、専門知識も豊富にあるお子さん。

話の流れで、

『液タブが欲しいけど家にはiPadだけでパソコンがない』というご相談を受けました。

お母さんはiPadじゃダメなのか派で、彼女は液タブが欲しい派。

話をよくよく聞くと、お子さんの悩みはめちゃくちゃ専門的で、絵を描く人じゃないとわからない細かいところでした。筆圧検知8192、下地混色、wacom、Huion、SAI、イラスト3ヶ月上達法、そういう単語が飛び交う会話を私と彼女で深めにして、お母さんの方は事務兼案内係のスタッフさんが対応してくれました。

色々と思案して練りに練って、最終的にiPadでは筆圧検知が足りない、だからパソコンは両親が買い、液タブは彼女自身のお年玉から出せるものを、という結論になりました。

判断要素がたくさんあったし、彼女の思いも親の言い分もわかるだけに難しい問題だった……。これで良かったのか……?と今でも思います。

既に好きな絵師さんのメイキングなどを見て研究してる子だから、もっとがんばってほしい反面、まだ小6という年齢が良くも悪くも影響してくるんだよなぁ。

彼女の今後を後押しした手前、どうなっていくのか見守りたいけれど、そこはこらえて最終判断は相手家族に任せるとします。

 

 

その他にも多くの人に来て頂き、2日間しゃべり倒しました。

いやぁ楽しかった~~。

このコミュニケーション能力は就職時の面接でも活かせるに違いないな。

見せつけるべきアピールポイントとしてひとつ持っておこうと思います。

 

最後に、この場で3月の目標をお伝えしときますね。

3月は春休みで、課題と依頼とチャレンジしたい絵が渋滞すると予想されます。就職関連のスケジュールもあるし。

ということで3月の目標は、

『混乱しない』と『全部やり切る』

で行こうと思います。宜しく見守ってください。

ではでは~